どっしりと安定感のある姿形。
鳴子こけしは、首を回すとキイキイと鳴ることで有名ですが、これは頭部を胴の部分にはめ込む、独特の技法が用いられているためです。胴は肩の部分が盛りあがり、中央部に向かって少し細くなり、裾に向かって再び広がった安定感のあるシルエット。模様は、「重ね菊」といって、横から見た菊の姿を重ねて描くものが代表的で、次いで、正面から見た大輪の菊を胴の下部に描く「菱菊」もよく見られます。また、楓や牡丹なども好んで描かれますが、いずれも他の系統と比べてかなり写実的です。
華やかさの中に、可憐な風情。
頭部には御所人形に見られるような前髪が描かれます。この前髪の根元にあたるところを赤い飾りで結んで、後方に垂らしていますが、この飾りの形がそれぞれの系列によって異なり、独自の形となっています。童のようなやさしい顔の表情が、全体の豪華で華やかな雰囲気のなかに、素朴な可憐さを添えています。
こけしのふるさと鳴子
工人名簿
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